ケタ地域の町の一つ、Kedziにも足を伸ばしてきました。
このKedzi のチーフが、うちのガーナ人パートナー、カールの叔父で、4月に戴冠式が行われたばかり。 現在のチーフで5代目。
パレス・・・という、豪華絢爛なイメージからは程遠いですが、敷地は広そうな (笑)
この戴冠式とやらが、意外にもしっかりしていて、結婚式の招待状のような招待状に始まり、家系図やファミリー史に関する小パンフレットまで配布されていました。
なかなか読み物として面白かったので、ストーリーをおすそ分け。
カールの高祖父Kwasikpui Acolatse は、ロイヤルファミリーの生まれではなかったものの、主君に従いベナンなどを旅する中で、ポルトガル語を習得し、言語に堪能で、戦でも数々の武運をあげたことが認められ、Kedzi を治めるようになりました。
写真の左上の方です。威厳がありますね。
こうやって写真だけみると、ロイヤルファミリーっぽいですねえ。
彼は、なんと23人の妻との間に98人の子供をもうけたので、当時のパレスは、敷地内に、妻ごとに家が建っていたので、とても広く賑やかだったのだとか。
もうこうなると、一つの村のような規模ですね、ファミリーが。
彼の伝説は、家族で語り継がれているそうです。
しかし、その当時のパレスもお墓も、今では、ほとんど海に沈んでしまっています。
新しいチーフは、衰退してしまったこの地域を復興させるようなプロジェクトがあれば、積極的に協力したいとのこと。
ガーナのチーフシステムは、村長、町長、市長、県知事のようにチーフもピラミッド式になっていて、とても興味深いのですが、あまり資料がないため、なかなか体系的に掴みづらく、物語として読んだのは初めてでした。
ガーナの学校で、自国史がどのように教えられているのか、俄然、興味が沸きました。