紅麹問題について

小林製薬の紅麹を使った機能性表示食品での健康被害の事件は、健康のためにととっていたサプリメントで、逆にむしろ不健康になり、亡くなってしまう人もでてしまうなんて、被害に遭われた方は、本当に気の毒で、残念でなりません。

一方、メーカーの立場で冷静に見ると、原因となる毒性が何か特定できない中で、因果関係を認めるというのは異例で、よほど状況証拠的に関連性を認めざるを得ない報告例があったのかなと驚きました。

例えば、コロナワクチン接種後に20代の男性が突亡くなるようなケースが何件かありましたが、それですらワクチンとの因果関係がなかなか認められないように、因果関係を医学的に認めるというのは、かなりハードルが高いのです。

コレステロールが高い人が対象の商品であるということは、摂取していた方は、比較的、年齢が高いでしょうから、以前から自覚なく腎機能が悪かったことも考えられます。他の要因でたまたま亡くなり、たまたま摂取し始めたタイミングだったというケースもあり得ます。

腎不全の方は、日本に1330万人いると言われ、成人のおよそ8人に1人が該当するということですから、2万3000店舗で86万個販売されていたということは、それだけ摂取していた人も多いはずです。

最初に報告があった時点で販売を止めるべきだったという声がありますが、これが薬であれば、まず、1、2件の報告で、副作用による死と認定されることもなければ、販売が停止されることもありません。

自社で調査を行いながら、原因となる毒性が特定できない中でも、因果関係を認め、報告し、自主回収に動くというのは、会社としては真摯に取り組んでいるように思いますし、初動対応としては、それほど遅くないように感じます。

紅麹自体に毒性もなく、その他に毒性のある素材を使ったわけでもないのに、なぜ、混入するはずのない物質が混入してしまったのか。

ポータルサイトのコメントなどを見ると、一般の方からは、「なぜ、青カビの混入を検査できなかったのか」などの意見が寄せられていましたが、食品の衛生検査というのは、この物質が入っているか、いないかで、特定して検査しないといけないので、そもそも混入するはずのないものを想定して特定する検査を行うというのは、不可能なのです。

どの工場でも、同じ商品だけをずっと作るわけではありません。

他の素材が混ざることがないよう、商品毎に製造ラインを洗浄しています。

ですから、本来、他の物質が混ざるということは、あり得ないわけです。

本来、起こり得ないことが起きていますから、その原因がわからない限りは、どの会社にも起こりうることで怖いなというのが、私の率直な感想です。

麹菌を培養する際に、猛毒のカビの胞子が混入することが起こりうるのであれば、それを防ぐ方法があるのか。(そもそもカビが原因とも言い切れない状況)

だからこそ、再発を防ぐためにも、叩くのではなく、冷静に原因を特定してほしいと思います。

そして、健康被害に遭われた方のケアをして欲しい。

また、紅麹自体に問題がないにしても、今回の件で、紅麹を扱っている会社は、大きな経済的打撃を受けることになりました。

さすがに、このようなニュースが出ていながら、紅麹をとる気になる人もいないでしょう。

食品の着色料にも使われているということで、紅麹を使った商品自体が店頭から姿を消しましたね。

それだけでなく、麹とも、ごっちゃに考えてしまっている消費者も多いようですから、風評被害にあう第三者も大変だなと思います。

今回、この件を受け、すぐに、弊社の自社製品の製造をお願いしている工場に、小林製薬の紅麹の扱いがあるか確認しました。

すると、孫請けとして、過去に少量の受け入れはあったものの、製造時期も該当の時期と異なること。製造ラインは、コンタミネーションが起こらない洗浄方法を確立しているので、影響がないとのことでした。

大きな会社だけに、直接的な下請けだけでなく、孫請けなども多くあり、更に、原料の卸先も多いことから、多くの食品工場が確認作業などに追われているようです。

 

 

 

 

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