そもそも、5月のガーナ滞在時に、アフリカンファブリックで服を仕立てて日本に持ち帰るはずだったのが、滞在中に頼んだテイラーから、
「ちぃ、悪いニュースが」
と、連絡がくる。
おっと。きたよ。ガーナのBad Newsは、想像ができない。
「車の鍵が見当たらなくて」
ふんふん。大変だけど、それが私に関係あるのかな?
「その車の中に、あなたのファブリックが入っているの」
がーん。そうきたか。
「だからまだ作れていないの」
このぐらいでは、私ももうそんなに動揺しないぞ。
どうせそんなこと言って、鍵すぐに見つかるんじゃないの?
数日後。
「やっぱり車の鍵が見つからないから、鍵を作り直さなくちゃいけなくて、鍵ができるのは、早くて来週(私の出国後)になるの」
・・・・・
サイズは全部測ったけれど、試着なしに、サイズぴったりに一度で仕上がってくるとは思えない。
が、どうしようもない。
そうして、ガーナと日本を行き来する機会のある日本人の友人に持ち帰ってもらうことに。
受け取って開けてみると、
大きい。
あのサイズ測ったのはなんだったの?と思うくらい、ちょっと合わないではなく、どう見てもデカい。それも全部。
「本当にゴメンなさい。直せるから、なんとか送り返してくれないかしら?」
「直せるってことは、他の人のサイズで作っちゃったってこと?」
「そう。本当にゴメンなさい」
・・・怒っても、しょうがないからねえ。
そして、また、持ってきてもらいガーナに戻るという同じ日本人出張者の方に荷物を託す。
一つずつ、どこかどうで、何センチ切って、こうしろというインストラクションレターをつけて。
深夜、時差のことなんて頭にないガーナから電話が。
「ちい、ウエストとヒップのサイズ、また測って送ってくれない?」
え?ノートにメモってたじゃん。どうしたのさ、あれは?
なんかまた合わずに仕上がるよなあ、この感じは。
そんなこんなを経て、再び、色々な人の手を経て日本に戻ってきた荷物。
もう、サイズなんか合ってることはないとはわかっているんだけど、恐る恐る開けてみると、
誰のだ?この白黒のパンツ。
まさか、頼んでいないものが入っているとは思わなかった。やられた。
しかも、これ、すっごい大きいし。(もちろん、サービスでつけたとかいうことではない)
そして、なかなか試着する気になれなかった他のスカートも、
・・・・・
やはり、長い。
スカート、引きずっちゃうっていうか、ワンピースになる長さだよ。ちゃんとあと何センチ短くって書いたのに。
手紙もwhatsappもしたのに。
恐るべし、ガーナ、そうくるか。
常に、私の予想を超えることが起きる。
まあ、一度に、インストラクション多かったんだよねえ・・・
一度に数枚作るっていう私の考えが甘かったよなあ、そもそも。
ついつい日本慣れして、一度に何枚もって欲張ってしまったけど、2枚までにすべきだったし、インストラクションも一度に2つまでが限度だったよね。
途中から直すんじゃなく、いっそのこと、ファブリックだけ持って帰って、一から日本で作った方が手間もなく綺麗に仕上がったよなあ。
はあ、どうやって直そう。