とあるプロジェクトにアサインしたマネージャーが、
横領、着服していたことがわかった。
本人に言わせると、
「預かっていた」そうなのだが(笑)
幸いにも、早く気づき、
彼に支払うべき金額から差し引ける範囲の金額だったので、金銭的なダメージはなかった。
アフリカでよくある話と言ったら、それまでだが、
まあ、よくある話ではあるので、憤りよりも落胆と、
彼ありきで始まったプロジェクトでもあったので、どう対処するかで、頭を抱えていた。
そんな中、一番怒っていたのが、一番若いトレーシーだった。
「よく、そんなことができるわね!信じられない!!」と普段とても穏やかな彼女が、怒り心頭で、その純粋な穢れない反応は、新鮮だった。
年を重ねる、経験を重ねるにつれ、自分の精神衛生を保つ防御のために、耐性をつけると、
怒りではなく、ため息になってしまう。
若い人たちは、年をとり、腐敗した人たちよりも、ずっと立派な倫理観をもっている。
そういう彼女の感覚が奪われないといいなと、切に思う。
フルタイムのスタッフの面接には、私もいつも日本からスカイプで参加している。
今のスタッフとは、履歴書も話した感じも、これ以上ないくらい、しっくりきて、「文句なしで良いね!」と決まったのだが、やっぱり直接会ってみると、うちのカルチャーにぴったり合う人たちで本当に良かったなと思う。
ビジネスコンサルティングに注力するようになってから、しばらく良い人材が見つからず、ようやく今のチーム体制が築けた。
訳の分からない言い訳をせず、信頼でき、自由の中で自発的に考え行動に移せる人材。
最初から、パーフェクトに信頼できる人たちだけで、自分たちの周りを固められないけれども、
これを機に、より良いリスク管理体制を築くきっかけになればいい。
関わっていく人たちは、外部の人たちも含め、
だんだんと、善良で優秀な人たちばかりが集まるように、
腐ったリンゴは排除して、良いサークルができるようにしていければ良いと思う。