法人を設立すると、諸費用もかかることから、法人化する金銭的なメリットを享受できるのは、だいたい課税所得が700-800万円ぐらいからと言われている。
何の収益もない時点で、製品作りから始まるので、収益計上が何ヶ月も先になるにもかかわらず、すぐに法人を設立したのは、一言で言えば、私の覚悟の見せるためだった。
小遣い稼ぎでやるわけではないと。
製品を製造するには初期費用がかかるので借り入れも必要だし、作るのも、オンラインショップを立ち上げるのも協力が必要だ。
だから、金融機関含め、ビジネスパートナー候補との初めてミーティングでは、いつもビジョンを語った。
こういうことをしてきて、こういうことをしたいんです。そして、こういうふうにしていきたいんです、と。大きなことも、恥ずかしげもなく。
借入もしてスタートアップというと、特に、女性は驚くが、人生、大胆に、賭けなきゃいけない時があると思う。
がかろうじて赤字になっていないだけで大して利幅も乗せていない、面倒なこの案件をみんなよく引き受けてくれたなと思うが、化粧品製造販売会社の方も、Web製作会社の方も、グラフィックデザイン会社の方も、みんな手伝ってくれることになった人たちは、結局「面白そうですね!ぜひ、やりましょう!」と言ってくれた人たちになった。
自分一人のアイデアから始まったものが、支えてくれる人たちに出会って、具現化していく、
ガーナで、プラスチックボトルに入って販売されていたモリンガオイルが(輸送中に漏れてしまう)、日本でJUJUBODY Moringa Virign Oil としてモリンガをモチーフにした綺麗なラベルのスポイト瓶に入った姿を目にした時の喜び。
そして、そのMade in Ghanaプロダクトを見て喜んでくれたガーナのサプライヤーや、ガーナ人たち。
私が感じたのと同じように、モリンガオイルに感動してくれた日本の消費者。
このプロセスほど楽しいものはない。
最近、「一人でやっているんですか?」と驚かれ、返答に詰まることがある。
一人でやっている(従業員はまだいない)けれど、一人ではやっていないからだ。
一人でできることなんて何もなかった。
それぞれの道のプロフェッショナルが手伝ってくれた。家族や友人も支えてくれた。
みんな自分の仕事に対するプロ意識が高いので、その過程は、ガーナでの時に比べ(今も継続的に色々発生してますが)、本当にストレスフリーで楽だった。
最終的な意思決定を全て一人で行わなくてはならないということ以外、大変なことなんて、日本サイドでは何もなかった気がする。
何の取り柄がなくても、資金がなくても、リソースがなくても、いくつでも、気持ちさえあって行動すれば、何でもできるよ。
There are always ways.
でも、自分でダメだと思ったら、実現しない。
そういうものじゃないかな。