ティーパック状2サイズ、パウダー状80gの全3商品のラインナップに変更になりましたが、本日、無事、工場から入荷しました。
予約販売でお待ちいただいたお客さまへの発送を開始致しました。
温かく見守ってくださったお客さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
もうロスカットでもいいかも・・・と、待ってくださる方がいらっしゃらなければ、諦めていたと思います。
ガーナで販売されているモリンガパウダーは、非加熱、殺菌なしのローパウダーなので、
同じようにローパウダーを日本でも販売したいなと思い、現地スタッフに農園や工場にまで足を運んでもらい、深夜、チャットで現場の写真をオンタイムで確認したり、やりとりを行い、
何度、違う生産者(どこもこれまでずっと衛生基準に問題ないという)からサンプルを仕入れてトライしても、
やっぱり、一般生菌数や大腸菌などの衛生基準が日本の食品基準と合いませんでした。
それでいて、直接農園から調達しない、市場から仕入れたものが意外と衛生検査をクリアしたり・・・と、
施設が衛生的に見えても、そうでなくても、
無農薬で栽培しているものは、もうこれは運のようなもので殺菌しないと、菌検査の結果が安定しないと判断しました。
それでも、諦めきれない私は、日本では、海外で作られた2ブランドの非加熱のモリンガパウダーが小売店で販売されているので、どうして衛生基準を合わせられるのだろう?と疑問に思い、UV殺菌しているのかな?(欧米ではOKですが、日本ではUV殺菌した食品の輸入は禁止)と考えてみたり、気になったので、衛生検査までしてみました。
すると、なんと、
一般生菌数大幅超越、思いっきり大腸菌群も検出(笑)
え??? 私が苦労していたのは、一体なんだったの?
と拍子抜け。
日本の工場では、衛生基準に合った原材料しか、そもそも受け入れをしてくれないのですが、
海外の食品を日本に輸入する場合、「輸入業者が安全性を確認すること」となっています。
食品事業を始めるにあたり、当初は暗中模索で、所管轄に電話して問い合わせをしたのですが、この安全性の確認の仕方については、方針も方法も示されておらず、どこでも、
「ご自身で責任を持って安全性を確認してください」の一点張り。
それで、「あぁ、基準通りにして問題があった場合に、行政側の責任になってしまうからか」と理解するようになりました。
そこで、弊社では、衛生検査を全ロット行うことにしました。
日本だとロット毎の衛生検査は当然ですが、海外では、必ずしも全ロット検査しているとは限らないからです。
となると、海外メーカーの示す製品規格書や衛生証明書(同じロットのものでない)だけで安全性確認し、輸入業者が衛生検査を実施しない場合、そのまま日本の衛生基準に合わない商品が市場に流れてしまうことがあるのです。
この辺の商習慣、文化の違いを知っているのか、知らずにスルーしているのか・・・
ちなみに、この2ブランドは、超有名デパートでも販売されています。
デパートは、デューデリジェンスが厳しく、たくさんの書類などを提出するのに、書面上は揃っているからクリアし、流通しているというのにも、ビックリ。
デパートの仕入れ担当者も、そんな事実を知ったら、ギョッとすることでしょう。
いつ、O-157などの食中毒が起きても不思議はないわけですから。
通常、人間は、胃酸でほとんどの菌はやっつけることができるので、私も現地で製造されたものを食べてきて、お腹を壊すこともなかったように、ほとんどの人は、大丈夫です。
ですが、食中毒で深刻な症状になるのは、お年寄りや子供などの免疫力が少ない人。
調子の悪い時や、乳幼児は、生野菜や刺身を摂取しないように、ローフードに対する正しい知識を消費者が持っている場合は、選択肢の一つとして、市場にあっても良いのではないかと個人的には思うのですが、日本は高温多湿になりますし、やはり国が定めた衛生基準をないがしろにはできないし、大腸菌群陽性はまずい・・・
そうして、日本国内で殺菌して、粉砕することになったのですが、
殺菌したパウダーを試してみると、青臭さが抜けて、むしろ、ヨーグルトに入れると前より美味しいかも!と、気に入りました。
この粉砕時の粒度の決定もまた難しく、規格としては同じサイズでも、微妙に大きさが異なったり、その微妙な差でティーパック加工の機械が使えなかったり・・・という問題があり、ティーパック加工に粉を入れるのはサイズのすり合わせがとても難しく、1.2mm刻みの葉をティーパックに詰めることに変更しました。
ティーパック状のモリンガパウダー(細かい葉といった感じですが)は、そのままお湯を注いでモリンガティーにすることも、葉をシチューやサラダなどに振りかけて食べることもできます。
そして、そのまま、スムージーやヨーグルトに混ぜたり、小麦粉と混ぜてお料理に使ったりできるようにパウダー状だけのものも作りました。
日本市場に出回っている、他のブランドのモリンガパウダーなども食してみましたが、産地毎に味が異なり、面白いなと思いました。
ガーナのモリンガは、味が濃く、少量で色と風味が出せるので、パンケーキ、お菓子などに入れるのに合うと思います。
驚くほど、色々なお料理に使えるので、ぜひ、探求してみてくださいね。