モリンガパウダー商品化に打ちのめされたワケ⑧

そうして2度目の輸入。

お待たせしちゃったので、発売記念の割引クーポンを出そう!と準備をしながら、到着を待つ。

もう書類の書き方はわかっているので、いちいち相談に時間をかける必要はない。

パッと食品輸入届を記入して、速達で送り、すんなりと許可がおり、お盆明け、工場へ届いた。

フッフッフッ、一度経験すれば、簡単さ。

あとは、一応、「問題ありませんでした」という検査結果を待つだけだ。

入荷日がわかったら、発売日も設定できるし、プレスリリースも出そうかな。

なんて、ほっとして、後は、知らせが届くのを待つだけだと、楽しみにしていた。

すると、深夜、就寝前にメールをチェックすると、一通のメールが工場から届いていた。

楽しみに、そのメールを開くと、

「また、大腸菌群が検出されました」

え?・・・ウソでしょ?

信じられず、何度も短いその文章を読み返した。

なぜ?

どうして???

意味がわからない。

蒸気殺菌を施して、菌が検出されるなんてことがある?

他にも生産者は知っているけれど、この生産者ほど衛生管理に気を使っているところなんて、ガーナではない。

たくさんの方がモリンガパウダーを楽しみにしてくれていて、予約販売で注文もたくさんいただいて、料金もいただいてる。

ここがダメなら、一体、どうすれば・・・

発売できない場合、既に作ったパッケージ、デザイン代、輸送費、原材料費など、これら全てがロスになる。

お客さまへの返金対応も、予約数が多かっただけに、影響が大きい。

それに、遅れた上に、作れないなんてことになったら・・・どうお詫びをすればいいだろう。

その上、発売したらすぐに購入したいと言ってくれていたお客さま、卸先の方など、楽しみにしてくださっていた方がおり、売上見込みも大きく変わる。

機会ロスを含めば、損失は、100万円をゆうに超える・・・

一体、どう対応すれば・・・何をどうすればいいのだろう?

何をどうしていれば、良かったのだろう?

これまでは、対策が思いついたけれど、

このピンチをチャンスに変える方法なんて考えられない・・・

 

 

 

 

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