ガーナ出張後襲われたのは、これまでにない
疲労感。
以前は、一晩寝れば回復した、何とも思わなかった長時間のフライトが堪えるようになってきた・・・という身体的な理由もあるけれども、それ以上に、精神的な疲労感がありました。
ガーナの会社MindNET自体は、面白い案件をいっぱい抱えており、
とても優秀な若い社員にも恵まれて、順調だったので良かったのです。
が、今回の旅で、懸念材料で一番解決したかったのが、石鹸の生産者の問題。
会って話せば、良い感じにまとまるかと思いきや、全く解決しないまま持ち越しだったのです。
どんな感じだったかというと、
「そう言えば、新しい工房の建設は順調?」
「ああ、あれ、辞めたのよ。もう輸出とか、あの書類が必要だとか、これが必要だとか、私を追い回して。面倒で、ストレスになるから、そういうの辞めたの」
「・・・・・」
「だいたいね、一度オーダーして、みんな私のレシピを盗んで、次から東南アジアで安く作らせるのよ。冗談じゃないわよ。私は、このお店と国内のオーダーだけで生活できるから、お金なんかに興味ないのよ」
「・・・・・」
「私はね、祖母は白人だし、人種差別主義者じゃないけど、外国人は、中小企業を助けたいとか言って、チャリティー装ってやってきて、テレビカメラ連れて1週間張り付いて、こっちの技術を盗んで、気づいたら同じビジネス始めてるのよ!だいたいね、シアバターなんて、むこうの言い値で買うのよ。買い手が値段決めるんじゃないのよ。あの人たちは現金持っているわよ。それをチャリティーに見せかけて、ウンザリなのよ」
「・・・・・それは、よくわかるわ。私は、チャリティーでやっているんじゃなくて、あなたの作る石鹸が素晴らしいから、日本の人に知ってもらいたくて、やっているのよ」
「わかってるわよ。あんたのことじゃないわよ。あんたには作るわよ」
彼女は、情報開示をとても嫌う。
機嫌の良い時は、工房を覗かせてもくれるけれども、こちらから見たいというと大抵ダメだし、カメラなんてもってのほか。
日本だったら、メール1通送って、翌日には返ってくるような書類のやり取りに、うちの社員が出向き、ストレートに聞くと教えてくれないので、雑談をしながら心を開いてもらい、ヒアリングをして聞き出すという手法で、何とか輸入に必要な書類を準備している。
彼女は、この業界が長く、ボディショップが、買収される前の本当に体に良いナチュラルコスメだった頃の創業者も知っていて、CNNから取材されたこともある。
だから、「外国人から、利用された」と思ってしまうような出来事も、きっとあったのだろう。
こんな感じなのに、外から注文する人がいるのだから、ビジネスマインドが違ければ、今頃、とても大きな会社になっていたのではないだろうか?と思う。
確かに、「SMEを助けたい」とか言いつつ、既存のガーナ企業で情報収集して、修正点を洗い出し、自分達がより良い形にして同様のビジネスをスタートするというケースは、多々目にすることがある。
それは、私が、製造のところまで、本当は入りたくない理由の一つでもある。
既に良いものを作っている人がいるのであれば、それを伝えるところに特化したい。
日本だと法律でこういう書類が必要で・・・という話をしたけれども、
「あんたたちは、細かすぎるのよ。みんなロクでもない原材料を使うけど、私は、アレルギーになるようなものなんか使ってないわよ!」
ダメだ・・・私には、説き伏せるなんて、無理だわ、と脱力。
うちのパートナーが、「まあ、彼女なら何とか話ができる」というので、任せてみた。
価格が20%上がったこと以外、とても協力的で、
「月末にはオーダーを届けるわ。書類も持ってきなさいよ。請求書送るわ」となった。
が、請求書もこなければ、いざ、約束していた日時に行くと、店にいない。
また、再度アポを取り、約束していた日時前に確認の連絡をすると、電話に出ない。
また、連絡しても、応答なし。
一体、作っているのか、いないのかもわからず。
これが何度となく繰り返され・・・現在に至ります。
自分のコミュニケーション能力不足、忍耐力不足に、無力感でいっぱいで、どっと疲れが・・・という状態でした。
まあ、これ以外にも他に問題があったのですが、キリがないので、一例だけで(笑)
ようやく、モリンガをたくさん食べるようにして、活力が戻ってきました(笑)
そして、ごめんなさい。
ティートリー&セージシアバターフェイシャルソープが在庫切れ状態になってしまったのです(泣)
小鼻の黒ずみもよく落ちるし、ニキビ、吹き出物肌の方にはとても好評だった、このソープ。
愛用者の方、ごめんなさい。
公式オンラインショップでは、在庫切れですが、アマゾンからは来週買えるようになると思います。あと、西武池袋本店オーガニックマーケットさんにも、在庫があるかもしれません。
今週いっぱいチャレンジしてダメだったら、
ソープのラインナップを根本的に見直す方向で動いていきます。
幸か不幸か、コールドプロセス手法の石鹸を学んだ経験が活かされそうです。
そして、更にパワーアップできるようにしたいと思いますので、
ご迷惑おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。