ガーナにいて、精神衛生を健康的に保つには、
全ての理不尽なことに、いちいち怒ったり、反応しないことだ。
そして、なるべく、その国の良いところに目を向けること。
でも、やっぱり、旅行者ではなく、その国に住んで何かをしたりしていると、
キレイごとだけじゃないよね
ということがあって、
“そんなキレイごとばかり言えないよね”
と、よく現地に住んだ人とは話すことがある。
今日は、まさにそんな日。
何の交通違反も犯していないのに、逮捕され、高い罰金を支払わされた。
250セディ、6000円近く。
議論すること、2時間。
払わないとどうなるか?
車にアクセスできない。
午後の予定が全部狂った。
月2万円ぐらいで生活する人なんかザラだから、どれだけ高いか、おわかりいただけるかと思う。
バスレーンに進入していたというのだが、バスレーンのサインが終わり、
路面の右折サインを確認して、右折するために、右折レーンに入った。
右折ポイントで信号待ちで止まると、目の前には、車が3台。
警察の車、中から何だかわからない組織の係員を乗せた車、普通の乗用車。
この訳の分からない係員(外部のコントラクターで、日本の駐車違反の取り締まりみたいな感じ)が、自分達から近い右折レーンにいた車を全部引き止めた。
遠いところにいる車はおそらく、バスレーンに侵入していると思うが、
近いところにいる車は、右折するために右折レーンに入っただけだ。
こういう時、ターゲットになるのは、
がたいの良いガーナ人が乗った大きい車か、外国人を乗せた車だ。
誰もが払える金額ではないので、
払えそうな人たちが代わりに連行されるという理不尽さ。
バスレーン終了のサインボードがあり、
そこからならば右折レーンに入って良いと主張するのだが、
バスレーン終了のサインボートなどはなかった。
だいたい、前にいるのは、3台だけだよ?
信号が青になるまで真ん中のレーンで待てっていうの?
そっちの方が問題じゃない?
後で、現場に戻って確認したけれども、そんなサインボードは、やっぱりなかった。
交通マナーを無視している人はいっぱいて、それを取り締まるのは良いけれども、
そうでない人に、理不尽な罰金を課して、
それを新たな収入減にしようとしているようにしか思えない。
同時に連行された女性は、
何も悪いことはしていないのだから、払わず粘ると言っていたけれども、
1週間拘束された人もいたから、時間の無駄になるんじゃないかと思う。
それとも、女性だからと、払わずに行かせてくれるかな?
あ〜あ、もうこの国には関わりたくない(泣)