モリンガパウダー商品化に打ちのめされたワケ③

こうして、工場も生産者も決定したので、パッケージデザインと表示に取り掛かりながら、食品輸入は未経験だったので、どういう手続きが必要か、JETRO や検疫所に聞いて回った。

JETROの相談室では、「計画輸入や事前届けなどもありますね〜」と、JETROのホームページに書いてあることと全く同じことしか言ってくれない。

オウム返しとは、このことだ。

いや、そう書いてあるけど、どういう意味で、実際のところ、このケースはどれに当たるの?ってところは、結局、検疫所に聞いてくださいって話らしい。

検疫所に聞いてみると、添加物が含まれない食品の場合、食品輸入届に必要な添付書類は、製造工程表と原材料表。

「食品の安全性は輸入者が確認すること」という大原則があるが、安全性の確認のために必要な標準的検査などはあるのかと問うと、「いや、強制検査などに該当しない限り、検査は義務ではないのですけど、ご自身で安全を確認してください」

「ん?検査は必要ないってことですか?」

「いえ、ご自身で安全確認をしてください」

あ〜あ、そうか、これをやればOKですよとはっきり言ってしまい、問題が生じると責任問題になるので、どう安全性を確認するかは、任されているということか。

多くの日本の工場では、「一般細菌と大腸菌群検査は実施しておいてください」が主流で、工場によって、その証明書を確認するところと、実施しておいてくださいで任されるところがある。

ということは、おそらく、海外からそのまま最終小売食品を輸入しているところでは、義務検査などはないから、自主検査をどこまで実施するかで、ずさんなところは全く何の検査をせずに、輸入しているのが場合もあるのだと思う。

だから、たまに、中国で作られた輸入食品で大きな問題が発生したりするわけだ。

なるほどね〜。

また、知らなかったけれど、輸入手続きの書類を見て、おもちゃにはかなり添加物が含まれているらしいということもわかった。

事前に書類を確認してくれる相談室があるので、わかる範囲を書いて送ってみようとするが、

「情報漏洩帽子のため、メールでの受付はしておりません。FAXで送ってください。」

そんな機密情報じゃないんだけど・・・

Fax…使ってないなあ。画像悪くて読めないし、紙詰まりとかで届かないとかしょっちゅうだし。

と、思いながらも仕方ないので、実家からFAX送信すると、案の定、

「添付書類、カラー使ってらっしゃるのか、全部黒塗りになって読めません」

そうして、白黒に書類を直して、また、ガーナの生産者に、これでOKならサインして戻してと、戻してもらい、提出すると、

「こんなに空欄ばかりでは、何とも言えません」

「え?だって、搬入日だとか、機体番号だとか、そういう情報は、実際に輸出しないとわからないですよね?事前に手続きができるというのですけど、空輸する場合、3日ぐらいで到着するじゃないですか。一体、どのタイミングで、この書類を出せばいいのですか??」

「空輸する場合、事前輸入届けはできませんね」

最初から、「初めて食品輸入します。空輸でこういうものを送りたいのです」と言ったのに、誰もどのタイプで輸入できるか教えてくれず、たらい回し(泣)

何だかわからないので、輸入手続きサービスがあるDHLに聞くと、「おもちゃとか、機械とかなら、ちょっと複雑なので、請けたまりますが、添加物含まれていない食品の場合、自分で簡単にできますよ。代表者印と製造工程表と原材料表を持って、検疫所に行けば、食品等輸入届出書の書き方教えてくれて、その日のうちに許可書がおりますよ」

DHLのお兄さんの説明が、XXXX 相談室より、ずっとわかりやすいんですけど(泣)

とりあえず、原材料を発送してから対応すればいいらしい。

輸入許可書の問題は、解決したかに見えた。

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