気分が重い日

別に、直接自分に何か悪いことがあったわけではないのだけれども、どうしても、気分が浮かない、気分の重い日というのがたまにあって、それが今日だった。

天気もイマイチで。

年老いた愛犬の調子が悪かったりとか。

早速戻ってきた、気楽に受けた乳がん検診のエコー結果が、所見なしの触診とは異なり、経過観察要でまた再検査だったりとか。

突然の芸能ニュースだとか。

小林麻央さんが33歳で乳がんで、もう1年8ヶ月闘病しているという。

彼女が発覚した頃というのが、ちょうど私が日本に戻ってきた頃、私が診断を受けた頃で、年齢も同じなので、他人事のように聞き流すことができない。

「まあ、好きなことやってきたし、やり残したことはないから」

なんて、開き直っていた私だけれども、あえてやり残したことといえば、子供を産むことで、もし、子供でもいたら、死んでも死にきれず、「死」に対する恐怖は計り知れなかっただろうから、いなくてよかったなと考えたことを思い出した。

と同時に、手術がすぐに受けられない、手術を受けるためにこれだけ長い間抗がん剤治療をしなくれはならないほど進んでしまっている、幼い子供を2人抱える彼女の心中を慮らずにいられず、とめどなく考えてしまう。

当たり前の何てことないことが、何てことなくできる毎日というのが、どれだけ幸せなことか。

ご飯を食べていると、「ワン、ワン」とねだってうるさいあの声が、明日は聞けるといいな。

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