ガーナ人の休日の過ごし方は、教会+葬式 or 結婚式で構成されていると言っても過言ではない。
お葬式は、大々的に行われ、有力者では新聞広告や街頭広告まで出して、葬式を行う日取りを決めるための親族会議が開かれ、葬式の日時が決定される。
出席者に、ファブリックを配布する場合もある。要するに、それを仕立てもらい、列席者が皆同じ装いで来てもらうことで、どれだけ影響力があり、親しまれていたか容易に誇示することができるからだ。
列席者は多ければ多いほど良い。
通常は、黒ベースの伝統的な衣装だったり、赤の差し色が入っていたり、青ベースの模様などもある。
亡くなってから葬式までの間は、結構日が空くこともある。遺体は、氷漬けで保管される。年中暑いガーナのこと、その保管費用だって馬鹿にならない。(土葬が一般的)
漁師には、魚を模った棺など、故人にちなんで棺がユニークなこともある。
参列者に遺体を公開するその瞬間はしんみりとなるが、後は、お祭りさわぎが基本。
夜通し踊って過ごす。そして、葬式の費用は、近親の家族だけでなく、親族総出、時には、近所の人からもかき集められる。
どのぐらいの規模で行うかは、もちろん、その家族の所得にもよるので一般化するのは難しいが、一般的なミドルクラスでも、葬式に、日本円でゆうに100万円以上はかけている。
親の葬式を出すために、車を売ったり、破産する人もいる。
子供の教育費や、生存中の治療費は渋る人がいても、葬式となると、皆、お金を出すぐらいだ。
首都アクラから離れた田舎町で通りがかった墓地。
大規模でもないし、特別なわけでもなんでもない、一般的な墓地だ。
どのお墓も墓石が立派なのだ。
立派でしょ?
中にはもっと凝ったものもあるので、これがものすごく特別!っていうわけではない。
石採掘所は何度も見かけたことがあるので、石材は、国内で生産されているものを使っていると思う。
もちろん、立派なお墓を建てられない人もいるのだろうが、墓地にあるのお墓はどれも先進国顔負けの立派なものばかり。
意外!と驚く方もいるかもしれませんね。