ガーナでビジネスをするときには、日本と同じような感覚でインフラは使えない。
例えば、私書箱、PO boxって、日本では、住所として使えないことが多いけれど、住所システムが確立していないガーナでは、住所と同等に利用される。
でも、私書箱のある郵便局まで、歩いて数分なんて距離ではなく、車で何十分の距離なので、郵便物の確認なんて、月に一度すれば良いほう。
手に取る頃には、かなり情報は古くなっている(笑)
そもそもチラシや郵便なんてまずないし、銀行からの明細ぐらいが良いところだが、日本のように会社でも家でも郵便受けは設置されていない。
これだけインターネットが発達した今、郵便を使う人はますます減り、ペーパーベースの郵便物は皆無になるだろう。
また、日本では未だに使われるFAXは、そもそも固定電話を使う人が少ないので、使う人がいない。メールにPDF添付で全てが済んでしまう。
以前は、アカウントを開設しなくてはならなかったが、サービスポイントが増え、送金先の電話番号と名前さえわかれば、サービスポイントのスタッフが代わりに送ってくれるのだ。
送金金額によるが、だいたい1セディ(20円ぐらい)の手数料を払うだけで。
その場合、メッセージみたいなものは加えられないので、送金者についての情報は相手に伝わらないが、それは、whatsappで、「今、送ったの私よ」で済んでしまう。
インフォーマルセクターの荷物配送も、シンプルだが意外にシステマティックになっていて便利だった。
クマシのちょっと先からアクラまで(感覚的には、京都ー東京間かな)、翌日には、バスの発着場所に荷物が届く。
荷物に受取人の名前、携帯番号とレファレンス番号を書き、受取人は、あらかじめ、聞いていたレファレンス番号を告げて、名前を確認し、荷物を受領する。
独自に発展したインフラがあって、モノのやりとりがあって、生活が成り立っているのだ。