ここ1週間、気になって調べている病気があります。
「フィスチュラ」です。
聞いたことなくて当たり前だと思います。
助産師さんでも知らない人が多いそうです。
なぜなら、日本では、もうなくなった病気だから。
途上国の女性を苦しめる病気です。
出産が長時間に及び、胎児の頭による圧迫が続いて、膣、膀胱、直腸に穴が空き、
そこから断続的に、尿や便が漏れ続けるという病気です。
症例の75%が、母体が未成熟な20歳以下の母親に起き、
フィスチュラを併発する出産の場合、9割が死産で終わるそうです。
帝王切開などへのアクセスがある先進国では、まず起きない病気ですが、
途上国の貧困家庭の女性は、年間新たに5万人〜10万人が患っていると言われています。
出産が原因であり、治療が可能であると知らなかったり、
知っていても治療費が払えないため治療できず、
症状を抱え、夫から離婚され、家族にも疎まれて、小さな小屋に籠って暮らす人も多いそうです。
この話を聞いたときに、とても大きな衝撃を受けました。
子供を死産した上に、その後、臭いを恥じ、痛みに耐え、人目を避けながら生きるなんて、
そんな悲惨な人生があっていいのだろうかと。
この手術、600ドルでできるそうなのです。
ずっと、糞尿が流れているわけですから、肌の炎症やその他の合併症などもあったりすると、
100%治るわけではないそうですが、
すぐにきちんとした手術ができれば、治せる病気なのです。
この600ドルというのが、なんとも言えない金額で、関心を持ちました。
途上国でも都心で暮らしているミドルクラスの女性であれば、家族からかき集めて払える金額ですが、病院のない田舎暮らしの家庭には手の届かない金額です。
でも、600ドルで若い女性の人生を変えることができるのなら、私にも何かできることがあるのではないかと思ったのです。
ガーナでも、首都アクラではあまりなさそうですが、地方では、まだ存在する病気のようです。
オンラインでのリサーチに限界があるので、現地の友人などの協力を得て、
どのような状況なのか調べてもらっています。
年間、数人でもその人の人生を変えることができるのならば、
できることがあるのならば、
何か現地の女性や子供に還元できることを、JUJUBODYでしていきたいと考えています。
https://www.ganas.or.jp/20180510fistula/