西アフリカ一の大国ナイジェリアでは、外国人の誘拐などが日常茶飯事で起こるので、
外国人駐在員などは、警備をつけて移動します。
一方、西アフリカで2番目に人口が多いガーナは、その政治的安定と治安の良さを売りに、
西アフリカのゲートウェイ
をうたって外国投資を誘致していました。
ガーナには、よく言われるような「スラム」がないように思います。
もちろん、低所得者地域などはありますが、ケニアや南アフリカの「スラム」とは違う感じです。
外国人が一人で低所得地域の道を歩いていても、
Give me a dollar と言われることはあるかもしれませんが、
身ぐるみ剥がされることはありません。
むしろ、私自身は、そう言われたことも数えるほどしかなく、
“Be my friend”みたいな「友達になって」という声がけの方が多い気がします。
内紛もなく、争いごとを嫌うガーナ人。
ケニアやナイジェリアなど、他の治安が悪いと言われるアフリカ諸国に出かける際には、
「ガーナと違って、他のアフリカの国は怖いんだぞ。気をつけないといけないんだぞ」と、
ちょっとビクつきながら出かけて行きます。
ガーナでは、私ももちろん一人で出かけますし、街も歩きますし、怖い思いをしたことは一度もありません。
アフリカで1、2を争う治安の良さだと思います。
しかし、今回、ラジオやニュースを賑わしていたのは、
身代金目当ての外国人誘拐事件の話。
なんでもここ最近、何件かあったそうなのです。
私が住んでいた頃は、聞いたこともありませんでした。
そして、ガーナ人曰く、
これは、全てナイジェリア人の仕業だと。
果たして、本当に全てナイジェリア人によるものなのかはわかりませんが、
確かに、新聞を見ると、ナイジェリア人が強盗に入った事件などが紙面を賑わせていました。
日本で強盗殺人などが起きた際に、
「中国人に違いない」という感覚と同じようなものかなと思います。