去年は出展者として参加した国際化粧品展、化粧品開発展に視察に行ったみた。
最終日の午後(一番混む)にしては、人が昨年より少なく、何だろう、人数というよりも、全体的にどのブースも覇気がない印象を受けた。
昨年、見に行った他の展示会もそうだった。
他にも幾つか、美容、健康に関連した似たような展示会があり、それら別の展示会を見てから、また来年以降参加するものを決めようかなと思っていたのだけれども、う〜ん、どうだろう。もう、出ないかもしれないなあ・・・
こういう展示会は、一番小さな区画でも、出店料とブース装飾を合わせると、100万円ぐらいになる。
幸い、結果として、もとは取れたし、全く何のツテもなかった中で、良いコンタクトや卸先ができたので、利用して良かったと思うけれども、事前の期待値には全く及ばなかった。
マーケティング資料が上手なので、希望を与えられすぎて、期待値ばかりが上がってしまう。
何事も、実際にやってみないと感覚としてわからない。
もとが取れるか胃が痛い思いで過ごしてたことを思い出しながら、ブースをだいたい網羅した。
もう考えつくほとんどのサービスが現存しているんじゃないかなと思ってしまう。
一商品をランディングページでオンラインで販売する化粧品が流行っているが、商品を作るところから、ウェブサイト制作、商品の発送まで全てをワンストップでサービスを承るというもの。もう、こうなると、事業主は、単に資金調達だけして、丸投げだ。
例えば、容器の底にチップを入れて、顧客が容器の空ける回数や、中身の量が把握できるため、丁度良いタイミングで、定期発送品を送れるというもの。
お金さえあれば、誰でも商品は作れて、化粧品なんて原材料は公表されるから、どれも似たり寄ったりの商品になってしまう。
それをいかに表現して伝えるか、マーケティングで差別化しようとしているっていうのが美容業界の現状なのかなあ。マーケティングも、もう成功例の雛形みたいなものもあるけれど。
と、同時に私のように、わざわざ原材料を直接調達して作るっていうのは、逆にない。
「これが作りたいから」で始める人が少数だし、それに協力してくれる人もなかなかないからだ。
オンラインで化粧品を販売するメーカーの多くが、むしろマーケティング会社だ。ニキビ製品で有名な「プロアクティグ」を販売するガシーレンカーが良い例だ。
売れるものは何か、マーケティングでのアピールポイントから考え始めて、それに沿って商品を作る。
ビジネスとしては、それが正しいのだろうけど。
パッケージも様々なものがあるが、大抵、最低ロットが5000-1万個。10万個になると、スケールメリットが出るといった感じ。
よく、お菓子などが入っていたりする。
買う側からすれば、高いけれど、作る側からすれば、そのぐらいの量を作らないと仕事にならないし。
見た目がよくなければ、消費者の手にとってもらえないけれども、こういうパッケージを使って、肝心の中身を入れて、いくらで売るか考えると・・・このご時世、小売って大変だ。