大量生産、大量消費社会への挑戦

週末に、エチオピアの羊の皮を使ったラクジュアリーブランド、andu ametのイベントにお邪魔しました。

代表であり、デザイナーの鮫島さんとゆっくりお話しするのは、以前、鮫島さん主催のイベントのトークショーに呼んでいただいて以来、2年ぶりぐらいでしょうか。

今年、表参道にコンセプトストアをオープンされ、行ってみたいなと思っていたところ、

オリジナルアロマクリームも作れるというアロマワークショップもコラボで行われるということで、

これは、もう、行くしかない!と、行ってきました。

エチオピアのシープスキンって、高品質と言われるけれども、本当に耐久性がハンパないということを、実際に、ペンを皮に刺してみてビックリしました。

他の国の皮は、簡単に破けてしまうのに、エチオピアの高地で育った羊の皮は、圧倒的にしなやかで破れないのです。

参加されている方も、エチオピアやアフリカなどに関心のある、キャリア女性や女性起業家も多く、イベント終了後も会話が弾みまくって、かなり濃い、他では聞けないビジネスの話になり、時間が経つのも忘れて話し込んでしまいました。

鮫島さんも、エチオピア支援みたいな部分が、よくメディアで取り上げられるけれども、それよりも大量生産、大量消費されていくアパレル業界への疑問から始まっていて、世界最高の品質のエチオピアの羊皮に魅せられて、流行に惑わされないバックを作り届けることで、日本とエチオピア双方に好循環ができないかという想いで事業を行っているとおっしゃっていました。

まさに、その通りと共感しっぱなしでした。

私も、大量生産されるスキンケアや食品の質や安全性(腐らないことが安全とされ、添加物まみれになっている)ところに、最大の疑問を感じて始めました。

その上で、ガーナの素敵なものを伝え、手に取る日本の消費者に豊かさを届けると同時に、作り手にも好循環となるような事業がしたいのです。

安直に、マーケティングのために、貧困云々のイメージを変えたいと言いながら、植え付けるようなやり方もしたくないよねという気持ちも、単に旅人として現地に知り合いがいるという人と、現地に住んで現地に本当の友人がいる人との違いだよなと改めて感じました。

だって、それは、友人への侮辱に他ならないから。

そして、あえてスケールアップを目指していないというところにも、共感。

たくさん雇うのが良しではなく、そこに関わる人の幸せがあるかを重視し、

小さくても、利益を出して、目指す世界を構築することの方が重要だよなと思うのです。

そういう、小さな会社がいっぱいできると、幸せだよねと。

 

男性は、growthばかりを求め、規模の拡大を目指す人が多い気がするけど、

これは、ある意味、女性的な視点とも言えるのかな。

大量生産、大量消費社会では、人も結局「消費」される対象になります。

だから、日本では、すり減っているような人が多いんじゃないかな。

社畜って、自虐にしても、酷い嫌いな言葉だけども、

そういう言葉が生まれる社会構造には、やはり問題があり、とても豊かな社会とはいえないと思う。

現地に単身乗り込み、社員を抱え、これだけの物作りを全部行うって、

まあ、実際にアフリカに住んで、かじったことのある日本人ならば、想像するだけでクラクラしてくると思うけれど、

血の滲むような大変なことがあっただろうし、現在進行形でもあると想います。

それを、都内の一等地に路面店を構えるまでにするのは、すごいなぁと、お話していて元気を貰いました。

と、同時に、自分の今後の方向性を再確認する良い時間になりました。

楽しい時間をありがとう。

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