あなたにとって、生きるとは?

2月13日(土)、テレビ東京「生きるを伝える」が放映されました。

3分ほどの短い番組ですが、テレビの影響力ってすごいんですね。オーダーが殺到し、怒涛のような配送作業が続く中、制作会社の方から、丁寧に直筆のお手紙と一緒に番組DVDをいただきました。

最近、お気に入りの日本ケニア交友会(http://kenyatea.jimdo.com/)さんのケニアの無農薬紅茶で、ミルクティーを淹れて、一息。

たまたまネットサーフィンをしているときに、JUJUBODYのホームページを見つけ、そこから私のプロフィールを読んで連絡を下さったディレクターさんは、海外経験のある同年代の女性で、JUJUBODYにかける私の想いに共感して下さりました。

こういう出会いがあるから、「起業」ってクセになるんだと思います。

オンタイムで観ていた放送は、「あ、あの写真が使われている」「この話が使われている」「私ってこんな声なの?」とか、そんな感想に忙しかったのですが、改めて、頂いたDVDを観てみると、長いような短いような1年だったなと感慨深くなりました。

と、同時に、応援してくださった方々を思い出しました。

製品化にご協力いただいた会社の社長さん(素敵な女性で、化粧品業界の常識に反して、ケミカル一切不使用という異例の製品の製品化に賛同してくださいました)、商品化後すぐに取り扱いたいと言ってくれた社長さん、クラウドファンディングをサポートしてくれた人々、商品を愛用してくださる方、急成長を受け出資を申し出てくれた方・・・

色々な人の支えがあって、ここまでこれて、これからやっていくんだなという、転機にとても良い機会をいただいたことに感謝です。

時間の関係で割愛されていましたが、取材時、色々なお話をさせていただきました。

その中で、実は、「病気になって良かったことはありますか?」という問いを受けたのですが、

当たり前のことだけど、人間、いつかは死ぬのだということに、生きている間に気づかされたことだと思います。

当たり前にあると思っていた5年後、10年後が、もしかすると自分にはないのかもしれないと思った瞬間、生活のために好きでもないことをしたり、嫌な人と関わったりすることに時間を費やすという選択肢はなくなります。

老後のために絶対に手をつけないでおこうと思っていた、なけなしの資金をもとに、日本でも事業を立ち上げることを決めました。日本政策金融公庫という、ガーナでは考えられないスタートアップにも低金利で融資をしてくれる素晴らしいシステムが日本には存在するので、そこから融資を引きました。

作りたいものを作るために。

数百万あったって、死んだらお金は本当紙くずで使えないし、何にもならない。

普通だったら、ここまでリスクを取れないと思いますが、それができたのは、逆に病気のおかげです。

まあ、それも、今、生きているからこそ言えるのですが(笑)

まだみんなが知らない、私が現地で出会った素晴らしい自然の恵みを伝えたい。

それは同時に、自分の経験をPass on 伝えていくということでもありました。

アフリカ対日本の構図が描かれるとき、それは常に素晴らしい日本が技術を伝達するという図式で、私はそれに飽き飽きしていました。

そんなに、「日本はすごい」と全面に出さなければならないほど、この国は自信を喪失しているのか。そんなにアフリカは遅れていて(果たして何を基軸に判断しているのか?高いビルを林立させ、お金を持っていることが発展なのか)、支援を必要としているのか。

私が、現地で出会ったガーナの若者は、知的で、”Tomorrow is a  better day”と信じて、生き生きと輝いた目をして、社会システムや国のせいにすることなく、腐らずに、ひたむきに頑張っていました。

ちっぽけな哀れみや同情なんて恥ずかしくなるような、尊敬できる人々がそこにいました。

あまり伝えられることのない彼らの頑張りが、モリンガオイルを代表するJUJUBODYの製品のクオリティーに現れています。それは、日本で使った人が「違い」を感じて驚いてくれるほど。

自然の恵みを活用するより自然に近い、本来の人間らしい生活だったり、

自然は決して便利ではないけれど、その手間から生まれる人との繋がりだったり愛情だったり、

あの生命力溢れる躍動的なアフリカの素敵なところを伝えたい。

JUJUBODYという形で、私が届けたいのは、そういうことなのです。

だから、化粧品を売りたいんじゃないんです。

最終的には、JUJUBODY からの収益は、いずれガーナへ投資して、まだ道半ばのVIVIA.com.ghを完成形へもっていくことが目標です。E-commerce は、実は、新しいintellectual 層の雇用をたくさん生むビジネスでもあります。

当初描いていたシナリオとは、ちょっと違うハプニングがありましたが、それも人生。また描き直せばいいだけのこと。

生きるって、そういうことじゃないかな。

新しいこととか、新しい物、人、価値観に出会って、見て感じて知って学んで、そうして自分の道を作っていく。

「あなたにとって、生きるとは?」という問いに対する私なりの答えです。

バックナンバーから、VTRご覧いただけます。

道は自分で切り開く 大山知春

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