私が、以前より食事に気を使うようになったので、友人からたまに食事の相談を受けたりします。
「疲れるとチョコレートをついつい食べたくなっちゃうんだけど、よくないよね〜」というので、「チョコレート自体は、大丈夫だよ」という話をしました。
チョコレート、「甘くて体に悪いもの」から、最近では「ポリフェノールの入った体に良い食べ物」へ認識が変わりつつありますが、チョコレート全般全てが良いわけではありません。
チョコレートの原料のカカオは、紀元前からメキシコから中南米にかけて原産し、「神の食べ物」と呼ばれ、貨幣として流通するほど、とても貴重なものでした。
そのころのチョコレートは、カカオ豆をドロドロになるまですりつぶし、これに、とうもろこしの粉やバニラ、トウガラシなどのスパイスを 加えたもので相当苦く、不老長寿の薬とされ、高貴な人だけが飲めるものでした。
疲労回復、媚薬、歯痛、喉の炎症、赤痢、胃潰瘍、食欲不振、解熱、解毒のためにも利用されていました。
ですから、カカオそのものは、とても体に良いものなのですが、美味しいお菓子、チョコレート二なる過程で大量に加えられる砂糖が不必要なものなのです。
カカオからチョコレートを作るワークショップに参加された方は、驚かれたと思いますが、カカオ70%のチョコレートでも結構な砂糖が入っていましたよね?
あれが、大量生産されるチョコレート(カカオ成分はいかほどでしょうか)だと想像すると、砂糖を食べているようなものになってしまうのです。
ですから、チョコレートを選ぶなら、カカオ70%以上 (カカオマスとカカオバターなど、カカオ成分がという意味)、個人的なお勧めは、カカオ80%のチョコレートです。
90%を過ぎると、それこそ薬を食べているような感覚になり美味しくなく、70-80%だと食べやすく美味しいながらもカカオの味が楽しめます。
また、カカオ成分が濃くなると当然お値段も上がりますが、こういうチョコレートは、とても濃いので、少量で満足感が得られます。安い大量生産されるチョコレートは、簡単に板チョコ1枚平らげられてしまいますが、一度に食べきることができません。ですから、実質的には、大した値段の差にならないことになると思います。
また、安いチョコレートには植物油が使われますが、高いチョコレートはカカオバターを使っています。カカオバターは、他の植物油より高いからです。チョコレートの風味をより出すために香料も用いられていることが多いです。
ちなみに、JUJUBODYのTRUE COCOA BUTTERは、とっても珍しいアフリカで1社しか製造できないという未精製の豆ロースト法カカオバターを使っているので、香料がなくてもカカオの芳香がします。
だから、「本当のカカオバター」という名前をつけたのですが(笑)
原材料表示をご覧になって、香料にしてもバニラビーンズなど、合成香料でないシンプルな材料を使っているチョコレートをお勧めします。
そういう意味で、最近気に入ったチョコレートが、スイスのステラの板チョコカカオ80%。
カカオマス、砂糖、ココアバター、バニラビーンズのシンプルな原材料でできています。
表示免除できるキャリーオーバーなどが含まれている場合もあり、完全にこれだけとは言い切れませんが、それを言い出したらキリがないので、表示を見る限りシンプルなものを選択しています。
輸入食品のお店や成城石井で販売されているので、チョコレートを食べるならダークなカカオ成分の多いチョコレートをぜひ選んでみてください。